『POCKET PARK』 松原みき

ネット上でのCD注文サイトでも在庫なし、とのことで
半ば諦めていたのに、偶然ひょんなところで
最近ようやく手に入れたQ盤。

リアルタイムでLPを買ったのは忘れもしない中2の時。

『金八パート1』の頃でその影響もあったのか、
担任の先生が『熱い』(というスタンスの)人で
「みんなで歌を歌おう!」と(半ば無理やり)
学活の時間にみんなに歌を歌わせたり
「みんなのほんとの気持ちや興味を持ってることが知りたいんだ!
いっしょに語ろう!」
と、生徒に班単位で週1回周ってくる日記を書かせて、
それを読んで感想などを書いていた。
しかし・・その年頃の生徒が、
そんな班のみんなも先生も読むような『日記』に
本音を書くわけもなく、
なんとなく先生の熱さ、だけが浮いているような代物で
みんな大体当たり触りの無い、飼ってるペットの話や
家族の話、塾の話、友達の話に終始し、
私も、書き物をする事自体は嫌いじゃなかったのだが
惰性で書いていた。

ある時、さすがにネタが尽き、どうにもならないので
今の私の考えてることなら良いんだよね?と、
好きな歌、好きなアーティストについて、
どこが好きか、なんで好きか?どれだけよいか?
などをが〜〜〜〜〜〜っと書き連ねることにした。
(今思えば、このMUSICコンテンツの原型です:爆)

その第1弾として選んだのが松原みきさんの『POCKET PARK』。
何を書いたか詳しくは憶えてないけど、
ヒット曲『真夜中のドア』の歌詞とメロディーと
松原さんの声質とのマッチングが素晴らしい!とか
サックスの音色がたまらん、とか、
『it's so creamy』や『MIND GAME』は
日曜の朝、気持ちよく目覚められる、とか、
『愛はエネルギー』は納得できる歌だ・・とか
とにかく良いからいっぺん先生もみんなも聞いてみて、
といった内容のことを連ねた。
(ちなみに、最近久々に聞いてこの感想は20年経った今も変わら
なかった。)
書きながら、おお、これはこの日記の新しい切り口だ、
あの歌好きな熱い先生も喜んでくれることだろう、
私の今の率直な意見だし〜〜〜〜
と、一人悦に入って書き上げた。

結果、班のみんなに小さな『松原みきブーム』が巻き起こった!
当の先生は、というと、
「そうですか、先生は知りませんでしたが、よほど良いんでしょうね。
先生も機会を見つけて聞いてみたいと思います」という
短い、えらく道徳的なコメントがついていた。
先生の日頃言っている『いっしょに語ろう!』の
『い』の字も感じられない。
はは〜〜〜〜〜〜ん。。
スッカリ私は先生の自分中心の『熱さ』を見てしまった(^○^)。
熱いフリして、自分がやってることに熱いだけだったのね、せんせ。

もちろんその後、先生がこのアルバムを聞いてみた、
なんて話は全く聞かなかった。

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